オリンピックチャンピオン、ブラフ シューペリアを訪問
── ルノー ラヴィレニ、技術と情熱が交錯するトゥールーズの地へ
2023年2月15日、ブラフ シューペリアは、オリンピック金メダリストであり、モーターサイクルレーサー、そして飛行機の操縦士としても知られるアスリート、ルノー ラヴィレニ氏をトゥールーズ本社に迎えました。2012年ロンドンオリンピックにてフランス国家「ラ マルセイエーズ」が響き渡る中、棒高跳びで金メダルを獲得した彼は、翌2013年にはル マン24時間レースにも出場し、総合25位という結果を残しています。モーターサイクルや機械工学に対する造詣が深く、特にフランスの技術力に強い関心を寄せる彼にとって、ブラフ・シューペリアの工場は大きな関心の対象でした。
技術と歴史の交差点で
ブラフ シューペリアは来年、象徴的モデル「S.S.100」の生誕100周年を迎えます。そして、その記念すべき年には、奇しくも1924年のパリ大会からちょうど1世紀を経て、再びパリでオリンピックが開催されることになります。この節目の時を目前に控えた予選シーズンの合間を縫い、ラヴィレニ氏はトゥールーズのブラフ シューペリア工場を訪問。工場内で働く多様な職人やエンジニアの姿に触れ、なかでもエンジンの組み立て工程には深い感銘を受けた様子でした。同社のシモン ピトレ氏とは長時間にわたり技術的な対話を交わし、その後は社長ティエリー アンリエットの案内のもと、新設された5軸CNC加工センターを見学。そこでは、新たなエンジンケースの製造が精密に進められていました。
ローレンスで体感した、現代ブラフの走り
見学後、ラヴィレニ氏は新型モデル「ダガー」に強い興味を示しましたが、実際に試乗したのは、その派生モデルである「ローレンス」でした。試乗を通じて、現代のブラフ シューペリアシリーズが持つダイナミズムに触れ、特にサスペンションの精度やロードホールディング性能について言及。彼の洞察は実に具体的で、特定のタイプのフロントフォークについても関心を示していました。
かつての栄光と、
新たな跳躍への序章
10年前、ラヴィレニ氏はル マンのサーキットに挑戦した翌年、あのセルゲイ ブブカ氏が20年間保持していた世界記録を更新し、棒高跳び界に新たな歴史を刻みました。今回の訪問と試乗体験が、来年のパリ五輪に向けて、彼に再び跳躍の翼を授けるきっかけとなるかもしれません。