革新を体現するダガーは、私たちにとって画期的な存在です
── ブラフ シューペリア ゼネラルマネージャー アルベルト カスターニュが語る、新型モデル ダガーの真価。2023年 2月 17日。ブラフ シューペリア モーターサイクルズにとって、新たな進化を象徴するモデル「ダガー」が正式にその姿を現しました。ゼネラルマネージャーのアルベルト カスターニュは、ダガープロジェクトに込めた思想と設計哲学について、次のように語ります。
現代への
決定的な一歩 ──
ユーロ5初対応モデル
「ダガーは、当社にとってユーロ5適合バイクとして初の市販モデルであり、進化の過程における決定的な一歩です」
とカスターニュ氏は語ります。このモデルにはツーインワン構造のエキゾーストシステムが採用され、エキゾーストバルブを備えることで、触媒コンバーターの加熱を最適化し、排出ガスの浄化性能を高めています。
「また、ダガーは、戦前の意匠に着想を得た従来モデルから完全に脱却した、当社初の完全モダンなデザインでもあります。クロームパーツや円錐型エキゾーストといったノスタルジックな要素を排除し、すべてのラインを現代的に再構成しました」
なかでも特徴的なのは、バイク前方へ大胆に張り出したエキゾーストシューの造形。滑らかなリム形状、シャープでスポーティなマッドガード、エンブレムプレートのためのリッジを排し、すべてが洗練され簡潔なフォルムに再設計されています。
モダンでありながら、確かなブラフ シューペリアらしさ
それでも、ダガーは間違いなくブラフ シューペリアであると、カスターニュは強調します。
「名高いフィオール式フロントフォーク、チタン製フレーム、そして上質な仕上げを施されたカーボン製の外装パーツは健在です。リムは前後ともに初めて17インチとなりましたが、細いスポークにより驚くほど軽量で、特にリアのダブルYスポークは極めて美しい造形です。ひとつひとつのパーツが独立して見ても輝きを放ち、それこそがブラフ・シューペリアらしさなのです」
ダイナミクスへの
新たなアプローチ
ダガーではジオメトリーも刷新され、走行性能においても新たな地平が拓かれています。
「車体の重心が低く設定されていることで、ハンドリングが格段に向上しました。さらに、アストンマーティン AMB 001 Pro用に開発されたラジエーターを採用したことにより、冷却性能が高まり、特定の走行条件下でも安定したパフォーマンスを維持できます」
最低地上高も確保され、スポーティなライディングポジションが実現されています。Euro5 プラットフォームの採用により、エンジンの回転域も広がり、低回転域ではバルブを閉じ、全負荷時には大きく開放することで、より洗練されたトルク特性を発揮します。エアボックスも再設計され、容量が増加しています。
「ホモロゲーションバージョンの開発はまだ続いていますが、このモデルはさらに完成度を高め、より満ち足りた存在となるでしょう」
ダガーは、ブラフ シューペリアの伝統と革新が結晶した一台です。長きにわたってブランドが築き上げてきた精緻なクラフトマンシップと、現代のテクノロジーが融合し、ブランドの未来を切り拓く刃となることを予感させるモデルです。